私は大学の看護学科を卒業したばかりの看護師です。私も大学生のとき、看護学実習でパンフレットを先生に作らされました…。
- 看護学実習がまだの看護学生
- 看護師になりたい人
- 看護学科に入学する・したい人
- 看護学科に興味のある人
そんな人のためにこの記事をお書きしました♪
目次
とりあえずパンフレットを作る風潮
パンフレットを作る目的は、患者の退院に向けての援助ですよね。私は2回パンフレットを実習中に作りました。
クッシング症候群の患者さんに向けて、塩分やカロリーなどに配慮した食品の案内。
白血病の男の子に向けての生活指導(なぜ免疫が低くなるのか・何に注意すればよいのか)についてのパンフレットの2つです。
既存のパンフレットの存在
パンフレットを渡した時は患者さんに喜んでいただけました!けれど、プロの方が作った完璧なパンフレットがあるのに、私たちが作る必要があるのか…?と疑問に思います。
- 糖尿病になったときの生活について
- 低血糖になったときの対応
- 在宅酸素療法の扱い方
こんな感じのパンフレットは各病棟にたくさんありましたよ。専門用語はほとんど使われておらず、分かりやすいイラスト付きです。
そんなプロの人が作ったパンフレットに看護学生がクオリティで勝てるはずがないですよね。
なんだこの劣化版パンフレットを作るという無駄な作業は…。
こんなことして意味あるのか…?
何かしなきゃ→パンフレット
本当に患者さんがパンフレットを必要としているなら、まだパンフレットを作る意味はあると思います。
しかし、看護学生がやることないからといって、パンフレットを作るパターンがほとんど。
患者さんに看護学生が出来るケアなんて、ほとんど限られてます…。看護学生時代にわたしが実習中、患者さんにしたケアがこちら。
- バイタルサイン測定(体温・脈・血圧・SpO2)
- 足浴・手浴
- 洗髪・全身清拭
- 入浴介助
- 血糖測定
このぐらいでしょうか。なんかできたことあったっけ?と思うぐらい何もできなかった気がします。
基本、看護学生ができるケアはありません。
先生からの圧力
看護学生はすることがないので、大学の先生からパンフレット作ったら?と提案されることがあります。
実習中、大学の先生は神的な存在です!逆らうと神の宣告(単位あげない宣言)を受けるリスクがあるので、看護学生は大学の先生に従うことがベスト。
大学の先生に言われたから、という理由でなんとなくパンフレットを作らされます。先生からの圧力があるからパンフレットを作るという、患者さんのためではない実習になるんです。
しかし、大学の先生はこんなことも言ってくるんですよ。
おいおい、どっちなんだよ!
看護学生は実習の単位を欲しいので、とりあえず先生の提案したパンフレットを作ることになります。
こういった理不尽な先生が”看護学実習の闇”を作っているのです。
手書きじゃないといけない風潮
それじゃあパソコンを開いて、パンフレットを作ろー…と思ったんですが。
大学の先生から怒られます。
手作り・手書きがゼッタイみたいです。
心がこもっていないって、何カッコつけてんだよ!手書きだと効率も悪いし、実際の看護師って手書きなの?とか考えているとキリがありません。
十何年前に看護大学を卒業した40代の看護師さんも同じことを言われたそうです。
大学の先生に手作りパンフレットを作らされたとのことでした。昔からある風潮なんですね…。
大学の先生が看護学生に対して心を込めてほしい。看護学生を代表して、大学の先生に言いたいですねえ。
コワくて言えないけど。(笑)
パンフレットの書き方 ポイント3つ
「おえー、マジかよ。パンフレット作らなきゃいけない雰囲気になっちまった」というドンマイな看護学生さん。サクっと作っちゃいましょう。
どうせ患者さんはパンフレットなんて見てくれないので、適当に作ってもいいですよ。
元看護学生のわたしがパンフレットを作るポイント3つを紹介!
1.〇〇〇したらダメはNG
患者さんに注意するときに、「〇〇〇してはいけませんよ!」と注意したくなりますよね?
- 〇〇〇してはないけません。
- 〇〇〇はしないようにしてください。
- 〇〇〇は危ないです。
このような表現をパンフレットに書くのはよくないですよ!
理由は患者さんが看護師にダメと言われることで、日常生活などに閉塞感を感じてしまうからです。
私もパンフレットに〇〇〇してはダメ!と書いてしまいました。そのパンフレットを見た実習先の看護師長さんに注意され修正。
〇〇〇にしましょう。という表現
看護師って、どうしてもリスクばかりに目が行ってしまいますよねえ。してはいけないことを患者さんに伝えることも大事ですが。
ただ表現の仕方を工夫することで、患者さんも納得してくれるんですよ。
ポイントは患者さんが出来ることを伝える、です。
- スリッパよりクツを履くことで転びにくくなります。
- 食事量に制限はありますが、水は飲んでも構いません。
- 病棟内は散歩をしても大丈夫です。
こんな表現をすることでダメと言われるより、患者さんも気分がラクになるハズ。
患者さんが制限されていることに目を向けるよりも、できることに目を向けてもらうことがこの表現方法の目的なんですよ。
言われてみれば当たり前ですけど、無意識のうちにダメと制限するような表現をしてしまいますよね。ちょっと反省。
2.消毒したい場合はラミネート
パンフレットを患者さんに渡ししたい。だけど患者さんは免疫力が低い状態なので、物を持ち込むことができない…。
そういう時は消毒液をかけても濡れないようにラミネートをしましょう!パンフレットの補強にもなりますし、クオリティが高く見えるのでオススメ。
白血病の患者さんの病室では、生け花などの持ち込みが禁止されています。ウィルスや細菌を病室に持ち込んでしまう可能性があるからです。
持ち込み制限が掛かっていてもラミネート加工により、持ち込みがOKに。
3.既存のパンフレットをコピペ
- 完成度の高いパンフレットを作るんだ!
- 分かりやすいパンフレットを作りたい。
- どうやってパンフレットを作ればいいんだ。
ゼロからパンフレット作るとか効率が悪すぎです。実習真っただ中、そんなヒマ無いでしょ?
悩んでいるヒマがあったら、すでにあるパンフレットをコピペしちゃいましょう。
実習先のナースステーションの棚に、退院前に渡されるパンフレットがあります。優しそうな看護師さんを見つけて、〇〇についてのパンフレットありませんか?と聞いてみましょう。
簡単なパンフレットなので、きっと無料で貰えますよ!優しそうな看護師さんに聞くのがポイントね。
貰ったパンフレットの構成ごと手書きでコピーしてもいいですし、患者さんに応じて少し加工するのもアリ。
そのまま既存のパンフレットをコピペすることで信頼できる知識が載っていて、なおかつ効率的ですよね!
先輩や友達のパンフレットを参考に
看護学科の先輩やすでに実習を終えた友達が、同じようなパンフレットをすでに作っているかもしれません。
「〇〇についてのパンフレットって作ってない?」とダメ元で聞いてみましょう。知り合いがパンフレットを持っていたら、配置を変えるなどしてコピーしちゃいましょう。
友達たちとお互いに実習の情報共有をすることで、効率よく実習をこなしていきましょうね!
パンフレットって意外と作るのに時間がかかります。看護学実習は効率が命。さっさと課題や関連図を書いて、ぐっすり寝ましょう。
まとめ
看護学実習では先生からパンフレットを作れと言われたり、とりあえずパンフレットを作ったりという風潮が昔からあるようです。
しかも手書きでパンフレットを作れとか、マジでフザケんなって話。
パンフレット作りのポイント3つ
- 〇〇〇したらダメはNG
- 消毒したい場合はラミネート
- 既存のパンフレットをコピペ
パンフレット作りは意外と時間がかかりました。看護学実習は効率が求められます。
看護学生さんはパンフレットを効率よく作って、さっさと寝ましょう。
他にも実習をラクに乗り越える方法として、超オススメしたい参考書たちがあります。
詳しくは「【保存版】看護学生は買わないと損!最強にオススメ参考書まとめ」にて紹介しておりますのでご覧ください。